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関市国民健康保険 津保川診療所 負傷者のアフターケアについて

今シーズン東海シクロクロス実行委員会と救護業務の協定を締結させて頂きました公益社団法人地域医療振興協会 関市国民健康保険津保川診療所 廣田様より負傷者のアフターケアについて貴重なレポートを頂きました。専門的な情報につき、東海シクロクロス以外でも使える情報なので、ぜひ共有下さい。

今シーズンから救護を担当しております津保川診療所の廣田です。不慣れではありますが、一戦ずつレース救護の特殊性を学んで参りますので、よろしくお願いいたします。

3戦を終えて、大まかな負傷者の傾向が分かって参りましたので、選手の皆様に知っておいて頂きたいことをお伝えいたします。

負傷内容のほとんどが擦過傷です。擦過傷のケアで大切なことは、しっかり洗浄することと洗浄後は傷を乾かさないことです。このどちらが欠けても治りが遅くなります。

救護所では、最初に傷を水道水で洗浄します。想像してみてください。転んだ場所には砂も土も、木の葉も動物の落とし物もあります。可能な限り綺麗にするためにブラシを使います。痛いです。ゴメンナサイ。自分で傷を洗うと痛くて不十分になりますので、容赦なく洗います。痛くないように洗うコツは、なるべくレースフィニッシュ後のアドレナリンが出ているうちに洗うことです。脳内麻薬も出ています。少し息を整えたら、レース談義が盛り上がる前においで下さい。


その後で、傷にくっつかないけれどもほどよく液体を吸い取るガーゼで保護します。カットバンが便利そうな時は、カットバンを使うこともあります。

救護所での処置はここまでです。以下は、選手の皆様に覚えておいて頂いて、帰宅後にやっていただきたいことと気をつけて頂きたい事です。お風呂で毎日、石けんを使って傷を洗ってから、傷を乾かさない保護材で覆ってください。石けんはお風呂で使うボディシャンプーでよろしいですが、中性のものがオススメです。消毒剤入りは不要です。保護材はAmazon等で購入出来ます。私のオススメは、プラスモイストPシリーズ(株式会社瑞光メディカル)です。値が張りますが、大概の傷は治るまでこれ一つでまかなえますので便利です。切って使えるので大判タイプがよろしいです。
キズパワーパット(BAND-AID)は、浸出液が多い傷にはいまひとつで、皮膚が再生してきて浸出液が減った段階には、数日貼りっぱなしで良いので便利です。

おおかた1〜2週間で皮膚が再生して治癒しますが、それ以上経っても治らない場合や、クサイ臭いがしてくる場合、皮膚がピンク色ではなくて黄白色調で血色が悪い場合は病院へ行って下さい。


怪我をしないのがよいですが、シクロクロスではそうはいきませんね。次のレースまでになるべく早く治して、シーズン終了までレースを楽しみましょう。KEEP RIDING!

公益社団法人地域医療振興協会 関市国民健康保険津保川診療所 廣田